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日産 ローレル  C130型

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$月影の宵/IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT


これは昭和51年の我が家の写真。

ずっとカローラだった我が家にちょっと大きい車がやって来た。

写真の車は「日産 ローレル」 C130型と言われる形式の車。

トヨタの「マークⅡ」と日産「ローレル」は
トヨタの「コロナ」日産の「ブルーバード」より高級で
クラウン・セドリックのように社用車・法人のイメージと違って
ハイ・オーナー路線で、顧客を取り込み、爆発的なヒットを飛ばし
熾烈なライバル争いを繰り広げた車である。

全長 4,305mm
全幅 1,605mm
全高 1,405mm

この頃の日本車らしい、2ドアハードトップと4ドアセダンを用意した。

このC130型は昭和47年に登場し、5年のロングサイクルに渡り
歴代ローレル最大のヒット作であった。

搭載エンジンはG18型の1800CC
G20型、G20型SUツインキャブの2000CC

日産の伝家の宝刀、直列6気筒SOHC L20型 、
およびL20型SUツインキャブ(レギュラー/有鉛)の
3種類5仕様のラインナップを誇った。

昭和48年には直列6気筒SOHC L26型エンジン 2600CCの
3ナンバーも登場し、昭和50年には2800CCに改良されてる。
同時期のマークⅡに3ナンバー車は設定されていなかった。



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ハイ・オーナーカーに相応しく、従来の車と違い
バックミラーにインフォメーションのランプがあり
半ドア警告灯などが搭載されていた記憶が有る。

因みに我が家のローレルのオーディオは「8トラック」であった。


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何と言っても C130型のローレルと言ったら「2ドアハードトップ」
「SGX」にトドメをさすだろう。

「スカイライン」と事実上兄弟車種でデザインもケンメリと似ている。
プラットフォームはケンメリC110型スカイラインと共通。




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リアバンパーに組み込まれたテールランプが通称「ブタケツ」として
当時の若者に絶大に支持された。


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その支持率の高さから、当時の暴走族にこよなく愛された一台。
ケンメリと同じように、当時このように改造された
C110型とC130型を白根でも良く見かけた。
まさに「オデッセイ兄さん」の青春時代。

このローレルのキャッチコピーは「ゆっくり走ろう ローレル」であったが
日産の思惑とは裏腹であったが、ライバルの「サメのマークⅡ」より
販売台数で勝利した。

親父は2年だけ乗って、コロナの2ドアハードトップに
乗り換えたらしいが「とにかく人気で、下取りに出した際の査定が
良かった」と話していた。



トヨタは同時期のクラウンの大失敗もあり、マークⅡの人気が
ローレルに奪われる事を憂慮し、「ジャガー」を意識した
通称「豚目のマークⅡ」に販売店対策として「チェイサー」なる
兄弟車も発生させ、以降ローレルは「ティアナ」に車名が
変更されるまで、これ以降「マークⅡ」兄弟に勝つ事は無かった。

そんな「マークⅡ」も兄弟は解体され「マークX」に変わり
日本の若者が描く車への憧れ イメージも大きく変わった。

ああ 昭和の名車よ 永遠なれ!!

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