嫁が系列会社の方から「水菜」を沢山頂いて来たので
夜は「お吸い物」そして、私一人の昼食に「親子うどん」を作ってみた。
素人料理 お見苦しい点は御了承を。
味は中々の物だったんですが・・・・・・・
若い頃、ラーメンも好きだったけれど、「親子うどん」はもっと好きだった。
１９８７年の夏、電気屋の営業を辞めて、叔父が経理で勤めていた
長岡市のスーパーに入社する事になった。
そのスーパーの近くに「小林そば屋」さんと言うお店があった。
初日の仕事は、１５トントラック満タンに「トイレットペーパー」が
運ばれて来て、会社が借りていた倉庫に搬入し、運転手と
同僚と３人で天高く積み上げる作業。
４０度近い倉庫の中。一箱が凄く重くて、１０分もしないうちにバテそうになったら
５０代中ごろの同僚に「これが務まらなかったら、
今日で辞めたほうがいいんだんが」とはっぱをかけられた。
小千谷出身の人が多くて、「00なんだんが」「だんが」と言っていた。
その倉庫の中に、何故かブラウンメタリックのピカピカの４３０が置いてあり、
クレーガーのアルミにシャコタン、中を覗くと
暴走族の頭やメンバーの名刺がルーフに貼ってあった。
まさに雑誌「ヤングオート」の世界。
同僚に聞いたら「倉庫の持ち主の息子の車」と教えてくれた。
トラックの運転手も「俺も４３０乗っているけれど、
そろそろブームも終わりだからＹ３０に乗り換えたい」と言っていたのを
今でも思い出す。
店頭のトイレットペーパー、白チリが無くなると、
一人でトラックに乗って、倉庫に行き、在庫を積んで
持ってくるのだが、いつも４３０が見たくて楽しみな時間だった。
初日にその仕事を終わらせ、一人で向ったのが「小林そば屋」
同僚に近くで美味しい食堂は無いかと尋ねて教えてもらった。
初めて行って食べたのが「親子うどん」で、それからは
毎日のように親子うどんを食べに行った。
どこが、どういうところが、好きだったのか覚えていないけれど
余程好きだったんだろう。
日曜日になると社長が「小林そば屋」から「カツ丼」を
頼んでくれて食べさせてくれた。
社長はそばが好きな人で、そば好きの叔父と良く小千谷市に
二人でそばを食べに行っていたらしいが、「小林そば屋」も
お気に入りだったのだろう。
ひげ兄さん てぃおんさんの「小林そば屋」さんの記事が
アップされると望郷の念に駆られる。
別に自分の故郷でも無いけれど、あの頃の思い出が鮮明に蘇る。
何れ機会を作って伺いたいと思っている。
もう一軒は、五泉市御屋川の「キューピット」の中に在った
「手打ちうどん やしま」と言うお店。
種子島出身の御主人と、黒埼出身の奥さんがやっていたうどん屋さん。
うどん全般、全て美味しかったが、プリプリ海老が沢山入った
「チャーハン」は絶品。未だにあのチャーハンより美味しい物に
出会えていない。
ご飯ものに１００円＋すると「うどん」が付く定食が人気だったが
「お前の店のうどんは１００円の価値しかないのか、とお客さんに
言われて頭きましたよ」なんて言っていたのを思い出す。
うどんは茹で時間がかかるため、お客が入ってくると
人数分のうどんを釜に入れる。
しかし、お客がチャーハン等、ご飯ものだけを食べると
そのうどんは捨てるとの事で、「遅いと言って帰る人が多くて
仕方ないんだよね」と言っていた。
とにかくこちらの「親子うどん」そして「カレーうどん」は本当に
美味しかった。
何時も「チャーハン定食」「チャー定」をお願いすると
サービスでうどんは「親子うどん」に海老の天婦羅一本を入れてくれた。
「これ家で食べて」と天婦羅と茹でる前のうどん、
醤油の瓶にスープを入れて持たせてくれた。
本当に美味しいお店で、御夫婦とも仲良くさせていただいたが
開店して５年目かな？テナント料の事でキューピットと
折り合いがつかず、閉店してしまった。
御夫婦のその後は解らないけれど、
今もどこで元気に美味しいうどんを作って居てほしいと思う。
知らないお店に入ると先ずラーメンのメニューを見るけれど
「親子うどん あるかな 美味しいかな」
でもこの２店の親子うどん以上に美味しい親子うどんは
無いんだよなと自分に言い聞かせ、ラーメンを頂いている。
美味しい親子うどんのお店、御存知でしたら教えてください。