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Channel: 月影の宵/IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT
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にほんのうた vol・4 デューク・エイセス

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$月影の宵/IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT


side A

A1 明日の故郷 (東京)
A2 僕達の道を (愛知)
A3 マンボ鵜 (岐阜)
A4 哀しい波紋 (滋賀)
A5 THE ZEN・座禅 (福井)
A6 筑波山麓合唱団 (茨城)

side B

B1 初恋の人は (佐賀)
B2 潮風の中で (大分)
B3 この橋を渡ったら (山口)
B4 伝説の町 (広島)
B5 踊り疲れて (徳島)
B6 クンビーラ大権現 (香川)


作詞・永六輔 作曲・いずみたく 歌唱・デューク・エイセスの面々が
昭和40年、全国津々浦々を探訪し、新しい日本の民謡を創作する旅
「にほんのうた」シリーズも昭和44年10月発売のvol・4を以て
終了となりました。
$月影の宵/IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT

久しぶりにこの「4」を聴きましたが、シリーズ中最も傑作で
聴きどころ満載の好アルバムである事を再認識しました。
先ず、ダーク・ダックスなら絶対歌わない、けれどダークも嫉妬しそうな
バラエティー豊かな楽曲。行進曲風 マンボ ムード歌謡
サイケデリック それを器用に歌いこなすデュークの皆さんが
真面目なんだか、ふざけているのか?
他の人たちが歌ったら聴くに堪えないような、
ペレス・プラード風マンボ・チャチャのエッチなコーラス
「マンボ鵜」
♪裾や胸元白い肌 チラチラチラチラ
口説き文句を ペラペラペラペラ
あっさり振られて ヒジ鉄砲
ホラホラホラ バラバラ
鵜匠があやつる 鵜
僕はあなたの 鵜
夜は二人でウッ!♪
「鵜!」でペレス・プラード風の掛け声、永さん・たくさんの
サービス精神 想像力豊かな詩の世界は圧巻です。
破綻の無いデュークのハーモニー、
ソロを取る谷リーダーがどんな顔をしてレコーディングに挑んだか知りたい。


「THE ZEN・座禅」
昨年末にも紹介したこの曲は
福井県の御寺「永平寺」を歌ったもので、現在も
朝のラジオや永さんラジオでアシスタントを務める「遠藤泰子」さんと
永さんが二人で「永平寺」に取材に訪れた際に
アイディアが浮かんだようです。

♪目を閉じて語らず聞かず
ただひたすらに
己を見つめ 命を見つめ
世界を見つめ 宇宙を見つめ

激しい孤独 厳しい苦難
幾月幾年仏の道求め
やがて無我の境

有難き悟りの座へ♪

釈迦説法とロックと和楽器で融合。
槇野さんの重低音の説法を心して聴こう。

「クンビーラ大権現」

♪グンビーラ クンビーラ
吾こそはガンジス川のワニなるぞ
ワニとはインド語で クンビーラ
はるけくも東の国 日本に来たりて

四国は讃州 那珂の都
コンビーラ 大権現
一度廻れば 金毘羅舟々
追手に帆かけて シュラ シュ シュ シュ
シュラ シュ シュ シュ シュ シュ♪

「グンビーラ」とはインド語で『ワニ』の事だそうで、
それが金毘羅になったとの事。
サイケムードたっぷりの異国情緒漂う珍品。
3人が華麗にハモル後に、またまたちょっとおとぼけな槇野さんが
味のある発声で楽しませてくれます。

筑波山麓合唱団

デュークの代名詞ともいえる、蛙の合唱団。
昭和44年の紅白歌合戦でこの曲を披露した際は
まだまだ若々しいジャンプ力で、まさに歌って跳ねての46のガマ蛙も
家族も心配して「辞めてほしい」と歎願されるも、ファンの
リクエストNO1 見ている方もハラハラドキドキのジャンプ。
息を切らし「ハアハア」のデュークにやんややんやの拍手大喝さい。
ボニー・ジャックスが歌ったら「きっとこのおじさん達 おかしいんだ」と
子供に笑われそうな曲をあえて歌い、スタンダードにした
デュークのエンターティメント性の凄さを再認識。



昭和41年の『1』からしばらくは、青山にある「アオイスタジオ」の
3トラック 演奏との同時録音。
デュークの面々も苦労の多い録音だったらしいが
この『4』より、当時最新鋭の8トラックが導入され
音質が飛躍的に良くなっている。

昭和41年「レコード大賞 企画賞」
昭和44年「レコード大賞 特別賞」を受賞している。

永六輔 いずみたく デューク・エイセスは昭和51年に
日本創生 邪馬台国から近代文明の歴史を
「日本の歌」として新たに3枚のアルバムを制作した。
日本の音楽史上 空前絶後の壮大で偉大なる企画。
レコード・音楽の購買層が圧倒的大人が中心だった頃の
貴重な録音の数々だと思う。


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