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THE BEATLES 「Stereo Vinyl Box Set」②

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「またかよ」「もういいよ」「早くラーメンネタ」と言う声は一切無視して。

せっかく12時まで起きて更新を待っていたラーメンネタ好きの方
ごめんなさい。


自己満足シリーズ「THE BEATLES 「Stereo Vinyl Box Set」②と題して
今回は1964年、年末のクリスマスの時期に発売された
「Beatles For Sale」を。

このアルバム、ビートルズファンからあまり人気の無いアルバムでして、
笑顔の無い、疲れ切った表情の4人の顔からも窺い知れる様に
14曲中、オリジナルは8曲、6曲はカバーと、
ハードなスケジュールからなんとか間に合わせて作った感が
好まれないのか?ややフォーキーでカントリータッチなカバー曲が
不人気なのか?解りませんが、私は大好きなアルバムです。



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このアルバム、オリジナルのモノラル・ステレオ共に
ジャケの内側からレコードを取りだすタイプでしたので、
今回は残念ながらシュリンクを破らなければなりません。




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破ったら、なんと、通常の取りだしタイプでした。
なんか、好きじゃない人に操を捧げたしまったような後悔が残ります。
まだバージンの方、御気をつけください。
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表ジャケは、このシリーズ唯一の「ボケボケ感」漂う印刷ですが
裏ジャケに関しては、新たにネガから起こした写真のように
艶艶なの物になっていました。
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「Y&B」イエロー・アンド・ブラック・パロフォーンと呼ばれる
レーベルは63年暮れから69年頃まで使用されました。

新規格番号と digital remasteringの表記に違和感を感じるのは
私だけではないでしょう。

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先回の記事で「もう少し、高域に伸び、華やかさが在って良い」と書きましたが
真空管の整流管「5R4GY」の性質でして
ロシア製の高域が奇麗に鳴る「5U4G」に差し替えましたら
音が激変しました。

このアルバム、ジョンは「リッケンバッカー」から
「ギブソン J-160E」に持ち替えており
ジョージは「グレッチ カントージェントルマン」でプレイしており
ギターの音がとても美しく録音されています。

フォーキーな「アイル・フォロー・ザ・サン」のギター
そして豪快に鳴り響く「ノー・リプライ」「エヴリー・リトル・シング」の
ティンパニーの音がどれだけ強く表現できるかが
音の良い 悪い レコードを選ぶ基準になります。

こちらのオリジナルステレオプレスは、スタジオ内の熱気が
伝わる位の音の熱さが表現される物なのですが、
このリマスターLPはとても艶艶 しっとりとした瑞々しい
粒立ちの良い 立ち上がりの反応が良い仕上がりになっています。

きめ細かに再現されるのは「モービルフィリディティー」の
ハーフスピードカッティングのLPが勝りますが
リマスターCDでは聴こえなかった、勿論、従来のレコードでも
聴き取れなかった、間奏でのメンバーの会話が聞こえてきたり
「パーティーはそのままに」では中央のトラックに
ジョンとポールのボーカルが1トラックで録音されていますが
くっきりと2層に分かれくっきりと聴きとれる
まるで目の前に口があるような錯覚さえ覚える
「目から鱗」な部分が沢山あり、とても完成度の高い物であると
今更ながら気がつきました。

アルバムによってリマスターのエンジニア プロセスも変わっているようなので
全部のLPを聴いてからの判断が正しいと思いますが
このアルバムの良さを前面に出そうとする。エンジニアの気概と申しましょうか?
意気込みと丁重な仕事が伝わりました。

勿論「カンサス・シティ~ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ」の中間の
欠落、ドロップアウトも綺麗に補修されています。
デジタル時代の恩恵と言えましょう。

来日当時、日本テレビで、7月1日の夜9時に
同日お昼の公演を当時は珍しかったカラーのVTRの録画で放送され、
59%の視聴率を記録した「特別録画 ビートルズ公演」
当時放送を御覧になった方が忘れられないシーン。

暁の通行止めの首都高速を何台ものパトカーに囲まれて
「ヒルトンホテル」に向う、ビートルズを乗せたキャディラック・リムジン。
けたたましく鳴り響くパトカーのサイレンが流れ
音が消えたと思った瞬間に♪Mr. Moonlight♪ジョンの雄たけびが
未だに脳裏に焼き付いていると言う人が多いです。

因みに、新潟では7月3日 BSNで白黒で放送されました。
きっとVTRではなく、キネコフィルムで、放送終了後は
処分されたと思います。


またチャック・ペリーのカバーで、日本公演の一曲目に歌われた
「ロック・アンド・ロール・ミュージック」
未だに日本で売れたビートルズのシングルで第3位です。

当時の「ミュージック・ライフ」には『日本で大ヒットしたので
日本だけ特別一曲目に歌ってくれました』なんて書いてありますが
ドイツ~日本~フィリピン そして8月のアメリカ「キャンドル・
スティック・パーク」での事実上、最後の公演までずっと
一曲目です。

そんなリアルタイムにビートルズをレコードで聴いた
団塊の世代の方に自信をもってお勧めできる素晴らしいレコードです。

因みに「ノー・リプライ」は個人的にビートルズベスト5に
入れる大好きなジョンのナンバーです。
杉真理さんは元気かな?






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