新潟市中央区　『 大衆食堂　太洋軒』

東区の「山木戸」から、このお店のある「沼垂」近辺は
古くから営業しているお店が沢山あって、散策が楽しい。


　『 大衆食堂　太洋軒』

最近「ニボクラ」内で盛り上がっているお店。

付近にはバイパス・インターがあるが、
一歩路地に入ると、そこにはずっと昭和の時代から
止っている様な風景が沢山目に入って来て、心が何故かリラックスする。

お店に入ると、昼間から常連さんが瓶ビールを飲んでいる。

調理場に居た６０歳代の女将さんが品良く、笑顔で迎えてくれる。

「ラーメン」と注文を告げると、慣れた手付きで、手早く調理してくれる。

調理場に通じる入り口からご主人が出前を終えて帰って来た。

私に向って「いらっしゃぃませ」と挨拶。

常連さんの隣に座り、談笑を始める。和やかな風景だ。




ラーメン　　　５００円



「昔ながらの中華そば」という言葉が有るが
昔ながらとひとくくり、十把一絡するのは簡単だけれど
厳密に言ったら、お店が１００有れば、１００の味が有るわけで
お店に対して失礼なのかもしれない。

見た目はまさしく「昔ながら」のスタイルで、現在の一般的な
ラーメンどんぶりと比べると、明らかに小柄な丼に
並々と入ったスープに、シンプルな具材、細い麺。

この付近と、燕三条の「昔ながら」も違うように
その中で味の分析を考えるより、素直に何も考えず頂くのが
精神衛生上も良いし、美味しいと思う。

そう思いながら、スープは煮干し　豚骨、ちょっとしょっぱい系など
色々考えながら、舌から伝わる分析を、脳で解析。

人妻さんも最初はキスも拒んでいるのに
下の方がジュワッと濡れてくると、
自然と舌の絡め方が積極的になってくる。舌も縦横無尽に・・・・
美味しい物に本当は理屈なんかいらないのである。

麺はかなり細い、やや茹で過ぎのきらいがあるけれど美味しい。

きっとこの写真を見た読者の方が、食べる前に想像した
味への期待を裏切らない事は保証します。

そして、食べた事のある人はまた食べたくなる。

昔ながらの中華は昔から庶民のお腹の事情に最も
有効に働いてくれた一杯。
だから時代が変わっても愛され続け、残っているのだと思う。

どの世界でも「流行り廃り」はあるけれど、
本物だけは時代に流されない。

お客さんはバカじゃ無いという事をお店も十分知っているのだろう。




新潟市中央区沼垂東4-10-20
☎025-247-0759
定休日 土曜日
営業時間
11:00～21:00