ＮＨＫ－BSプレミアム「年越し映画マラソン」題して
高倉健・主演の映画作品、６本放送されます。
その中、昭和４１年、東映東京作品「昭和残侠伝 唐獅子牡丹」が
放送されます。
今まで、高倉健の主演映画の特集は何度も組まれていますが
東映の任侠映画は除外されていましたが、今回のＮＨＫでの放映は快挙。
しかし、永い高倉健の俳優人生に於いて、「任侠映画」は外せないので
これが当然なんですが、是非、若い方にも見ていただきたい。
当時の健さんは、東映東京でこの「昭和残侠伝シリーズ」
「網走番外地シリーズ」東映京都で「日本侠客伝シリーズ」の
３本の人気シリーズに出演していました。
「唐獅子牡丹」はシリーズ２作目。
ヤクザ渡世のしがらみ 義理人情 溢れ出る男気
これぞ「男の中の男 花田秀次郎」をダイナミックに演じています。
渡世の義理で切った男の未亡人役の 三田佳子も可憐です。
正体を隠し、三田佳子と息子の保積ぺぺ｛懐かしい｝を懸命に
守る花田秀次郎。なんとなく「沓掛時次郎」を彷彿させます。
悪徳やくざの傍若無人ぶりに健さんの我慢も限界。
男は怒る時は怒らなくちゃ男が廃る者です。
殴り込み「死んでもらうぞ」そのセリフに当時の映画館のお客さんの
興奮は最高潮。毎回オールナイトで立ち見も出る盛況ぶり。
「健さん 異議なし」「健さん 後ろ危ない」
まるでドリフの「志村 後ろ」状態でした。
後ろから背中をバッサリ切られ、血しぶき共に現れる
背中の入れ墨「唐獅子牡丹」
唇が紫に変色し 血の気を失いながらも悪い奴を
叩きる健さん 「悪が栄えたためしなし」
ヤクザでも堅気以上に「清く正しく 弱気を助け 強きをくじく」
男の本懐を遂げる健さん これぞ高倉健の世界です。
男が男に惚れるんです。
![$月影の宵/IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT]()
この映画のもう一つの見せ場は、最初は敵対する物の
次第に惹かれあい、一人殴り込みに行く花田秀次郎を待ち
「あっしもお伴させていただきます」と一緒に地獄の花道に進む
畑中圭吾役の池部良のかっこ良さですね。
そこに「唐獅子牡丹」のテーマ曲が流れます。
当時「俳優協会」の会長だった池部は「俳優協会会長が
やくざの役なんか演じられる道理がありません」と頑なに
断っていましたが、東映側のしつこい位のラヴコールに根負け。
この映画が大ヒットしている時、奥様と銀座で買いものをしていた
池部さん。駐車場に戻ると、停めてあった高級外車をチンピラ風情数人が
足で叩いたり 蹴ったりしていたそうです。
「今プライベートで揉めたくない 勘弁してくれませんか」と
あの顔で言ったところ、チンピラ共は血相を変えて
「兄貴 この車 兄貴の物とも知らず申し訳ありません
親分には黙っていてください 申し訳ありません」と土下座をしたそうで
その時は「役者冥利に尽きると思った」と植木等さんに話されていました。
監督は一作目からの佐伯清。
共演は 三田佳子 津川雅彦 三島ゆり子 保積ぺぺ 城野ゆき
岡崎二朗 水島道太郎 菅原謙二 芦田伸介
放送スケジュールは
12月31日（月）
午後6:00～7:13 プロフェッショナル 仕事の流儀 「高倉健スペシャル」
午後7:15～9:05 幸福（しあわせ）の黄色いハンカチ デジタルリマスター版
午後9:05～11:18 駅 ＳＴＡＴＩＯＮ
午後11:20～午前1:28 居酒屋兆治
1月1日（火）
午前1:30～3:54 野性の証明
午前3:55～5:25 昭和残侠伝 唐獅子牡丹
午前5:25～7:30 遙かなる山の呼び声
となっております。どうぞご覧ください。
高倉健・主演の映画作品、６本放送されます。
その中、昭和４１年、東映東京作品「昭和残侠伝 唐獅子牡丹」が
放送されます。
今まで、高倉健の主演映画の特集は何度も組まれていますが
東映の任侠映画は除外されていましたが、今回のＮＨＫでの放映は快挙。
しかし、永い高倉健の俳優人生に於いて、「任侠映画」は外せないので
これが当然なんですが、是非、若い方にも見ていただきたい。
当時の健さんは、東映東京でこの「昭和残侠伝シリーズ」
「網走番外地シリーズ」東映京都で「日本侠客伝シリーズ」の
３本の人気シリーズに出演していました。
「唐獅子牡丹」はシリーズ２作目。
ヤクザ渡世のしがらみ 義理人情 溢れ出る男気
これぞ「男の中の男 花田秀次郎」をダイナミックに演じています。
渡世の義理で切った男の未亡人役の 三田佳子も可憐です。
正体を隠し、三田佳子と息子の保積ぺぺ｛懐かしい｝を懸命に
守る花田秀次郎。なんとなく「沓掛時次郎」を彷彿させます。
悪徳やくざの傍若無人ぶりに健さんの我慢も限界。
男は怒る時は怒らなくちゃ男が廃る者です。
殴り込み「死んでもらうぞ」そのセリフに当時の映画館のお客さんの
興奮は最高潮。毎回オールナイトで立ち見も出る盛況ぶり。
「健さん 異議なし」「健さん 後ろ危ない」
まるでドリフの「志村 後ろ」状態でした。
後ろから背中をバッサリ切られ、血しぶき共に現れる
背中の入れ墨「唐獅子牡丹」
唇が紫に変色し 血の気を失いながらも悪い奴を
叩きる健さん 「悪が栄えたためしなし」
ヤクザでも堅気以上に「清く正しく 弱気を助け 強きをくじく」
男の本懐を遂げる健さん これぞ高倉健の世界です。
男が男に惚れるんです。
この映画のもう一つの見せ場は、最初は敵対する物の
次第に惹かれあい、一人殴り込みに行く花田秀次郎を待ち
「あっしもお伴させていただきます」と一緒に地獄の花道に進む
畑中圭吾役の池部良のかっこ良さですね。
そこに「唐獅子牡丹」のテーマ曲が流れます。
当時「俳優協会」の会長だった池部は「俳優協会会長が
やくざの役なんか演じられる道理がありません」と頑なに
断っていましたが、東映側のしつこい位のラヴコールに根負け。
この映画が大ヒットしている時、奥様と銀座で買いものをしていた
池部さん。駐車場に戻ると、停めてあった高級外車をチンピラ風情数人が
足で叩いたり 蹴ったりしていたそうです。
「今プライベートで揉めたくない 勘弁してくれませんか」と
あの顔で言ったところ、チンピラ共は血相を変えて
「兄貴 この車 兄貴の物とも知らず申し訳ありません
親分には黙っていてください 申し訳ありません」と土下座をしたそうで
その時は「役者冥利に尽きると思った」と植木等さんに話されていました。
監督は一作目からの佐伯清。
共演は 三田佳子 津川雅彦 三島ゆり子 保積ぺぺ 城野ゆき
岡崎二朗 水島道太郎 菅原謙二 芦田伸介
放送スケジュールは
12月31日（月）
午後6:00～7:13 プロフェッショナル 仕事の流儀 「高倉健スペシャル」
午後7:15～9:05 幸福（しあわせ）の黄色いハンカチ デジタルリマスター版
午後9:05～11:18 駅 ＳＴＡＴＩＯＮ
午後11:20～午前1:28 居酒屋兆治
1月1日（火）
午前1:30～3:54 野性の証明
午前3:55～5:25 昭和残侠伝 唐獅子牡丹
午前5:25～7:30 遙かなる山の呼び声
となっております。どうぞご覧ください。