先日の深夜、0時20分にお邪魔したら直前にシャッターが閉められ
完全にフラれた、加茂市の「なごや」さん。
意を決してもう一度チャレンジしてきました。
個人経営のお店では仕方ないとは言え、やはり早く閉まっていると残念。
閉まりも締まりも良いと悪いがありますね。
「まんが 日本昔話」の良いお爺さんとして登場しそうな
ひょうたんの中にお酒を入れて飲み歩くような
笑顔で顔がくしゃくしゃになる良い感じのお父さんが一人で切り盛りしています。
噂によると、あの高名な『道場六三郎』さんと一緒に料理の修業をされたとか?
『てぃおんさん』が進めてくれた「なごやラーメン」狙いでしたが、
[特別ラーメン]しかも、このお店で唯一、「とんこつ」が賞味できるラーメン。
特別なのに他のラーメンより安い!!
映画の配役で言ったら、主役よりも待遇が良く、出番は少ないのに
VIP待遇の「特別出演」並み。
けれど、ノーギャラに近い「友情出演」並みの安さ。
お店の壁には「支払いは現金のみ 掛売りはいたしません」と強気な
アナウンスがあると思えば、「美味? 餃子 5つ 450円」と
ちょっと自問自答 弱気なスー的な手書きのPOPまで。
お父さんの所作が凄いのなんの!!
平ザルでチャチャと湯切りしたと思ったら、また鍋に入れて
しばらくして、また湯切。一回奥まで突いて、2回は浅底に突くような
素晴らしいテクニック。
特別ラーメン 500円
濃厚、一本筋の入った豚骨スープのラーメンに、なんと「野菜炒め」が
ドッキングダンス。
ドッキンク=合体 豚骨ラーメンと野菜炒めの奇跡の出会いから
始まる、加茂ストリートの絶妙な「ラーメン初めて物語」
いやはや、なんとも形容しがたい旨さの波が押し寄せる力強い一杯を堪能。
麺はやや中太系の縮れ麺で、茹で加減の目配り気配り 前田美波里は完璧。
豚骨スープは今巷で流行のクリーミーな感じと違い
押して駄目なら引いてみな 答え一発的な電卓でも弾けない
バランスとアンバランスが奇跡的に吊りあっているようなダイナミズム。
スレンダーな「わらしべ長者」のようなお父さんの出で立ちからは
想像できない怒涛の特別ラーメン。完全に降参です。
ご馳走様でした。
加茂市新町2-4-1
電話0256-52-0461
営業時間
11:30~14:00
17:00~01:00
定休日 日曜・祝日