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自分探しの旅 栃尾へ 思い出のラーメンを求めて

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$月影の宵/IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT


私は昭和43年 栃尾の病院で生まれました。
当時、父が栃尾で勤務していて、昭和49年の4月に白根に転勤となり
白根に引っ越してきました。

0歳から5歳6ヶ月、栃尾で生活していました。
覚えている事は沢山あります。
とにかく両親は「冬の雪が大変だった」と言っていました。
そんな冬の栃尾に行ってきました。
18年ぶりです。
現在は長岡市と合併しましたが、私にとっては「栃尾市」です。

先ずは、栃尾に住んでいる頃、頻繁に出前でラーメンを注文したお店。
両親に店名を聞いても思い出せないとの事で、一時は諦めていましたが
先日「どこの町名?」と尋ねたら「金町に2軒食堂があって
栃尾市役所前じゃ無い店だった」との事で
調べましたら、御世話になっている「ひげ兄さん」のブログで
金町の食堂が2軒ヒットしました。
金町には今も2軒の食堂が残っているようです。
「野菜屋だったか肉屋さんが前にあったな」
確かに「栄屋食堂」さんの目の前は青果市場です。
きっとここに違いないと思いましたが、水曜定休。
しかし、本日は絶好のチャンスです。

「栄屋食堂」
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昭和レトロの雰囲気が漂います。
きっと幼少の私も訪れていたと思います。



月影の宵/IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT
月影の宵/IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT
月影の宵/IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT
月影の宵/IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT


メニューが豊富です。
大女将とその息子さん御夫婦で切り盛りされているようです。
調理は女性お二人の担当。息子さんは調理場の中で椅子に座って
リラックス、出前の配達専門のようです。

「栃尾油揚げ定食」など、栃尾らしい地場物メニューも興味をそそります。


ラーメン   600円

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小須戸の「山田食堂」のように、海苔のジュータンに胡椒が
敷き詰められています。素晴らしいビジュアルです。

スープは動物系の出汁と煮干しが色濃く香り、口の中で弾ける
美味しい中華スープです。なかなか輪郭がキリっとしたタイプです。

硬めのチャーシューが2枚 ほうれん草 メンマ ナルト
幼いころに食べたラーメン 私の中の記憶とちょっと違うようにも
思いましたが、もう40年以上です。
それを別にしても、懐かしさが別の次元から湧き上がる
美味しい中華そばです。

麺は中太縮れ麺。プリプリとした食感 茹で加減もきっちりと
丁寧に そう とても丁重に作られているラーメンです。
美味しかったです。

開店時、お湯が未だ湧いていないとの事で、「お時間がかかります」と
断りがありましたが、その時間さえも、私を童心の心に導いてくれる
有意義な静かな時間でした。

「お待たせいたしまして申し訳ありません」と若女将が
丁寧に言ってくれました。

いえいえ とんでもありません。また逢えて良かった。

懐かしい再会でした。ごちそうさまでした。



長岡市金町2-1-1
☎0258-52-2746
営業時間
11:00~21:00
定休日 水曜日


さて、ここまで来たのですから、もう一軒の「きんちゃん食堂」も気になります。
「ひげ兄さん」のブログを見る限り、私の中のイメージの栃尾のラーメンは
何故か「金ちゃん」なんです。

ナビに「金ちゃん」をセットすると、
「近くです 地図を参考に歩いてください」って おい パナソニック ストラーダ
薄情な奴だな!!!


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凄い こんな所に「どさん子」があるなんて
半分シャッターは閉っていますが、「営業中」の札あり。
女性の店員さんがこちらを見つめています。
何度も後ろ髪をひかれる思いをしましたが、本当は行ってみたかったのですが
「金ちゃん」もしかしたら、この店も私の思い出の店かもしれない。
ごめんなさい 後日必ず伺います。



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両親も「栃尾市役所の前の食堂じゃ無い」と言っていましたが
昔からこの場所に食堂があったと言う事でもあります。

「金ちゃん食堂」


月影の宵/IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT
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凄く愛相の無い「デューク・エイセス」の大須賀ひできさん風のお父さんと、
それ以上愛相の無い♪山口さんちのツトム君♪を歌っていた
女性かしら?風の娘さんです。

途中、2階から降りて来た奥さん、
♪ワワワがワが3つ みつわ みつわ♪
3人輪をかけた様な無愛想です。
「いらっしゃいませ どうぞ」の一言も有りません。
更に輪をかけたのが店内の汚さです。

小上がりは3人の生活感が漂い過ぎて「ファブリーズ」したくなる空間。
小上がり好きの私も流石に遠慮しました。

カウンターは「ネスカァフェ」の空き瓶、枯れた花が散乱。
「栓抜き」の横にはレンチ等の工具類が山積み。

心の中で「こういうお店のラーメン 美味しんだよな」と
言い聞かせ、「落ち着け 落ち着け」と呼びかけます。

テレビを見ようと思ったら、調理場に画面が向いているし、
お店の人とお客さんという定義はこちらでは通用しないようです。



ラーメン 600円

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この丼に印象があるのです。
私が栃尾で食べていたラーメンの丼はこれに近い記憶なんです。
スープの色も匂いも 娘さんが運んできてくれた瞬間に
何故か「ああ これだ」と思った位です。

勿論、40年以上昔、当時市役所前に在ったとお店と違うかもしれませんが
この丼にスープの色 匂い 鮮烈に私の記憶を蘇えらせます。

この桃色のチャーシューが憎々しい程肉肉しています。
濃厚な味わいです。娘さんもきっとこのチャーシューを食べて
育ったんでしょうね。解る気がします。

♪肉らしいけど 好きなの L O V E 投げキッス♪
それは遠慮させていただきますが「旨い」

こちらも、海苔のジュータンに胡椒!!これって栃尾系と言うのでしょうか?

実際のスープは黄金色で煌びやかに光ります。
塩醤油系なのですが、普通の塩醤油でかたずけられない、
動物系の芳醇な、斎藤こずえさんのような味。
お店は放漫経営のようですが、味は豊満経営です。

「こんなに美味しいのに 勿体無い」
ラーメンのレベルは相当です。
連食ですが、それさえも忘れる位体が欲しがります。

麺はやや茹で過ぎかな?

メンマも旨い 良いお味が染みついて 先ずは舌で味を確かめ
少し噛んで反応を見ます。感度 食感共に凄い。

このラーメン 抜きんでた味わい深いラーメン。

店主 相当味には自信があるんでしょうね。

色んな意味で参りました。

ラーメン好きの方 万人にはお勧めできませんが
味は保証します。

「栄屋食堂」さんも「金ちゃん」も丼に大きく
店名と電話番号が刻まれています。
あれは出前全盛の高度経済成長期、お店もお客も間違える事が無いように
必要的に刻まれていたのでしょうね。

店内には 雪深い山の写真が沢山飾られていますが
登山が好きな御主人が撮影されたようで
デュークの「にほんの歌」のジャケット写真を撮影された
濱谷浩さんの写真のようです。威風堂々とした素晴らしい写真です。
どうりで、登山部出身の大須賀さんと髪型と顔まで似ているわけですね。

ごちそうさまでした。



長岡市金町1-6-7
☎0258-53-3036
営業時間
11:00~22:00
不定休

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こちらが私が昭和44年の1歳から49年の春まで住んでいた
栃尾の市営団地です。
記憶では昭和44年に完成して、初年度に入居したと聞いています。
鉄筋の4階建てアパートで、築43年ですが、外壁は塗りかえられたようで
古さを感じません。


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公園もありました。冬になるとブランコが取り外されるのが寂しかった。
一時期、この公園のごみ箱に、未開封の「仮面ライダースナック」が
大量に捨てられていたのを今でも覚えています。




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この階段で・・・・・・
アパートの近くに、私より一回り年上の女性が住む家が有り、
その女性、私を凄く可愛がってくれたのですが、
それが異常にエスカレートし、母から奪って独占するようになりました。
私が出てくるまで必要にチャイムを鳴らし、ヒステリックに叫び始めたり、
母親が耐えきれず「もう 家には来ないで」と怒った直後でした。
私が一人で階段付近で遊んでいたら、後ろから真下に突き落とされました。
今でも血に染まったシャツを脱いだ事を覚えています。
私の後頭部には傷あります。その時、脳の回路が壊れたようです。

彼女の家に、父と母と私と3人で話しあいに行きました。
「8時だよ!!全員集合」が流れていました。
彼女の母親は泣きながら謝りましたが、父親は一升瓶の酒を抱えながら
親父の座っている畳に「ドス」を刺しました。
そんな事で動揺する父ではありません。
その後の記憶はありませんが、柔道の技でボコボコに
したのかもしれません。それからは彼女も大人しくなりました。

18年前に行った時、その家は未だありましたが
今日行った時は無くなっていました。


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母親達が井戸端会議をしていた場所です。
「悪口ばかりで嫌だ」と途中から参加しなくなりました。
「そうすると皆お母さんの悪口言うの」と嘆いていました。
私も人の悪口をブログで書く様な人間にはなりたくありません。



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壁には書いていました。私達兄弟も壁には沢山落書きをしました。
きっとどこかに残っていると思います。

残念ながら屋上は鍵が掛かっていて出れませんでした。
夏になると屋上から、近くの「栃尾セレモニーホール 宝楼閣」
屋上のビアガーデンがキラキラしていて綺麗でした。

何もかもが懐かしいです。

帰りに市内を散策し


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栃尾と言ったら「油揚げ」
こちらの店主さんが色々話しかけてくれて、懐かしい話しに花が咲きました。



見附市北谷の叔母の家の前を通って、見附市本町から
栄町に抜け、帰りに「ひげ兄さん」の工場にお邪魔して、この自分探しの旅の
きっかけを作ってくれた事の感謝を言いにお邪魔してしばし歓談。

こんやの兄さんのブログのお店・・・また三条人に白根のお店
先取りされてしまった。悔しい!!!!
良いお店だったようで私も嬉しく思いました。

最後までお読み頂きありがとうございました。


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