*写真のスーパーのロゴは文中参考のイメージです。
旧・新津市の「スーパーセンター ウオロク」近くに
福島に本社がある「リオンドール」が出店するそうです。
正直、「またか」と言う思いです。
郊外の巨大スーパーの近くに更にスーパーがオープンして、
車で買い物に行ける我々は便利ですが、足の無い高齢者の方
車の免許が無い方には何もメリットは無いでしょう。
昔は小さな街並みに商店がありました。
小さなお店ながら、生活に必要な物は最低限揃っていました。
お店側が真心込めて作った総菜なども売っていました。
今はもう「大きい所 資本がある所」
お店の沽券を懸けたような出店ラッシュ。
街の商店は殆ど姿を消し、小さなスーパーは大きなスーパーに
潰される そんな状況です。
昨年、旧・黒埼町に「H」の県下最大級のお店がオープンしました。
このお店、夕方の5時位から、肉 惣菜 魚 殆どが半額になります。
このグループの他店では有り得ない時間からの、しかも一気に「半額」です。
正面に私の好きな「PF」という、やや小さめのスーパーが有ります。
こちらは総菜がとても充実していて、刺身も活きが良い物が沢山ありました。
しかし、最近は従業員が少なくなり、総菜コーナーは縮小され
お昼に販売されていた弁当も全て「外注」の弁当だけになってしまい
予想以上の早い弱体化 本当に見る影も無くなるような
寂しい状況になっています。
もうひとつ、老舗「SF」も昨日久しぶりに行きましたが
お昼近くでも刺身は殆ど陳列されておらず
多くの総菜が20%引きで販売されていました。
「みやこや」の焼き鳥を買ってみましたが、硬くてとても食べられるような
代物ではありませんでした。
二つのお店に共通して言えるのが「食べたいと思う物が無い」ということ。
作っても前より売れない 全くの悪循環が続いているのでしょう。
スーパー同士 競争ですから出店の方法も解らなくないですが
これでは唯の潰し合いで、味を選ぶ 鮮度を選ぶ
その楽しみが「安さ 品数の多さ」のお店が幅を利かせて
消費者が選ぶ楽しみが無く、一極集中しているだけに思えてなりません。
本来、高齢者が多く住むような所であまり大きくなく
それでも美味しさ 鮮度 真心がつまった「商い」のスーパーが
もっと増えてほしいと思いますが、時代がそれを許さないのでしょう。
しかし、五泉の山の付近にあるある小さなスーパーは
名物「南蛮味噌」が大ヒット、小さな店舗ながら
痒いところに手が届く品ぞろえ、総菜も充実しています。
こういったお店こそスーパーの原点だったのに
今は消費者不在の会社同士の仁義なき潰し合いにしか思えません。
やはり、このような考えしか思い浮かばない私が
古い人間なのでしょうが、「お客様第一主義」の名の元に
スーパーのスーパーな出店競争が消費者不在のまま
し烈に行なわれているようにしか思わない そう感じる毎日です。