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Channel: 月影の宵/IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT
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カツ丼パブ 「肉汁一番」

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$月影の宵/IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT


とある風俗街。

ソープランド ヘルス ピンクサロン カップル喫茶
おっハブ ありとあらゆる男の欲と夢を叶えてくれる
誘惑の街。

そんな中、一人のサラリーマン 田中氏が一人で
街を散策。

「社長 良い子いますよ サービスしますよ」

「綺麗な人妻さん よりどり 海老名みどりですよ」

「いや いいです」

呼び込みを振り払うように、目的のラーメン店を目指し、歩いていると

「お兄さん 良いカツ丼ありますよ。
 つゆだくから、肉付きの良い締まったお肉まで
硬いのから 柔らかいのまで 食べごろですよ」


「うううん サービスは良いのかな_?」

「はい 1000円で 30分 美味しくて気持ち良いですよ」

「じゃ ちょっと 入ってみようかな」

「ありがとうございます 新規のお客様 お一人様来店です」


個室のボックスが5つも無い 小さな店の中に
醤油と出汁 油の匂いが充満している。

勿論 かつをコロコロ揚げる音も。

「おきゃくさん 御指名はありますか?」

「どれが一番人気なのかな?」

「当店では 梅田ちゃん しのぶちゃんが人気です」

「じゃ その 梅田ちゃんを」

「はい 解りました。もしお気に召さない場合はチェンジ可能ですよ」

「うん 解った 早く呼んでくれ」

店員はマイクを握ると

「梅田ちゃん 3番ボックス ちょっと太り気味の
 腹ポテお父さん御指名 今夜もハッスル 発する 宜しくどうぞ」


「今晩は 御指名ありがとうございます 梅田です」


$月影の宵/IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT


「うん・・・__???? ごめんチェンジだ」

「残念です」

ボーイが「お客様 梅田ちゃん お気に召しませんでしたか?」

「うん ちょっと 高揚感が無くて好みじゃ無い
あの しのぶちゃんは居るかな」

「はい ただ今 先客を満足させてお見送り中で
直ぐこちらにお呼びいたします」

「うん 頼む 我慢できないぞ」

「しのぶちゃん しのぶちゃん 一筋縄で行かなそうに
中年変態親父さん 縛ってイカセテ 揚げて頂戴」

「こんばんは しのぶチャンデス いつもどうもありがとうございます。
熱いので気を付けてください」

$月影の宵/IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT


「あらら 駄目だな 美味しそうなんだけれど 好みなんだけれど」

「どうして しのぶ 泣いちゃう お客さん 嫌い」

「おい ボーイさん」

「お客様 どういたしましたか?」

「ここのカツ丼はブラジャー蓋が無いのか?」

「申し訳ありません ブラ蓋はオプションになっていまして
別途300円頂戴いいたしますが」

「うん 払う 他に人気なのは?」

「はい 当店一のベテラン 六ちゃんです。
 大正生まれですが、現役 味も良いし 締まりも最高ですよ」

「う ううん じゃ その六ちゃんを」

「六ちゃん 六ちゃん 5番BOXに年増大好き
 豊島園のおっさん さっさとイカセテ眠らせて」

「いらっしゃぃまし 六です」



月影の宵/IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT


「おお ワシはこれを待っていたんだ」

「お客さん サービスするから 優しくね」

「解った 解った じゃ 早速 蓋を開けよう」

「いやん お嫁にいけない ちょっと電気 暗くして」

「解った ちょっとだけな」

「うん 六 こう見えて恥ずかしがり屋なの」

「うん ゴックリ よ~し 開けるよ」

「ゆっくり 優しく 開けて がっかりしないで」


月影の宵/IN THE EVENING BY THE MOONLIGHT


「恥ずかしい 見ないで」

「美味しそうだ ちょっと衣を箸で」

「痛い もっと優しく 突っついて」

「ごめん 柔らかい衣と卵に出汁 まだ濡れてないね」

「お客さんのテクでたっぷり濡らして 恥ずかしい事言わせないで」

「かわいい奴だな」

「六 こう見えて 可愛いの 大正時代から愛されてるから」

「ちょっと 口に入れるよ」

「ゆっくり 優しく あああ そこ 噛んで」

田中は我慢できず カツを一口

「ちょっと衣が硬いな そうだ 月影のまささんのように
衣を舌でレロレロ」

「あ~ 凄い お客さん上手 肉汁と出汁が恥ずかしいぐらい
溢れて い~や~ん 駄目 もっと噛んで」

「こうか」

「うん そう もっと 噛んで」

「六 美味しいよ」

「うん ご飯も温かい内に一緒に食べて」

「うん 美味しいよ」

「六 嬉しい ああ 衣 柔らかくなったでしょ 
 お汁も 恥ずかしいぐらい つゆだく いや 駄目」

「恥ずかしがらなくていいよ 六 美味しいよ」

「駄目 もう イク」

「俺も 美味しくて もう むしゃぶりついちゃう」

「そう そのストロークで あ~ん 六いっちゃう ああ」・・・・・・・



「田中さん 田中さん 寝るなら家に帰って寝てよ
 お店 閉めるよ」

田中は酔いつぶれ、馴染みの居酒屋のカウンターで寝ていたようだ。

「マスター 代行呼んで ああ カツ丼喰って帰って寝るか」

まさに夢にまで見た変態食堂マニアのなれの果て。

ある意味凄いな この男


終わり

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